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まいど。ご無沙汰してます。アップ、サボっちゃってました。ごめんちゃい。で、今日はね、近江貝塚研3月例会のご案内ですよ。特集名は<土地・資源の利用形態とその伝播を探る!2016春>。詳細は以下の通りです。農耕や土地利用に興味のある人は、特に必聴ですよ。たくさんのお越し。お待ちしてます!

◆日時:3月26日(土)午後1:30~午後6:00  〈研究報告60分+質疑応答60分〉×2本

◆場所:滋賀県埋蔵文化財センター 2階研修室

    http://shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/


◆第270回例会  特集:土地・資源の利用形態とその伝播を探る! 2016

報告1 槙林啓介さん(愛媛大学)
    稲作伝播の再検討:広範囲経済と稲作専業経済の視点から

(要旨)かつて本研究会で同じ題目の「稲作伝播論の再検討」を発表したことがある。そこでは、中国大陸の稲作成立を従来の一元論ではなく、多元的な成立過程であったことを指摘した。各地域でイネを栽培するにいたるものの、農耕具にみる稲作技術はそれぞれに独自的に発展したことを論証し、これをもとに稲作伝播もまた波紋状に広がる一元的なあり方ではないことを主張した。今回は、同じ稲作伝播の問題を生業形態と絡めて検討する。稲作の起源と形成の道程は、長江下流域の新石器時代遺跡の調査研究から、広範囲経済のひとつのカテゴリとして出現し、そこから稲作専業経済へと進展することが近年、実証されつつある。しかし、この観点の研究では、稲作伝播の問題にはいまだ迫ったものはない。広範囲経済と稲作専業経済における稲作の伝播を果たして一律に論じることができるのだろうか。また生業形態における稲作伝播のパターンにはどんなものがあるのか。こうした問題について検討してみたい。


報告2 王 雅寧さん(京都大学大学院)
    微地形からみた弥生・古墳時代の集落変遷 岡山県旭川、足守川下流域を中心に

(要旨)本研究では、弥生時代後期から古墳時代前期の旭川、足守川下流域の集落遺跡の発掘調査から得た資料を地理情報システム(GIS)で分析、時期が判明している遺構の検出面の高さで昔の生活面を復原してみた。

 地形という視点から改めて弥生時代後期から古墳時前期の集落の性格を見てき、その結果、両地域の集団の性格と発展の違いや集落変遷の類似点がわかった。そして、集落変遷に影響を与える自然的、人為的など様々な要素の中、集落の立地や遺構の分布は一部の自然要素に関わっていることも確認した。さらに、集落の性格の変化から地域内の社会構造の変容の推測も可能であると考える。


・懇親会(会費3000円前後)もあります。親交拡大にご活用下さい(JR大津駅前「養老の滝」の予定)。

・災害やインフルエンザ等の流行などに伴い、急遽中止になることもあります。

 怪しいときはお手数ですが、必ず 瀬口携帯 090-1441-5104(それからブログ!)などでご確認下さい。