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◆第292回例会  
特集:〈
改めて遺物から問う弥生の地域間関係

日時:20182月24(土)
   
午後1:30~午後6:00  

〈研究報告60分+質疑応答60分〉×2本

場所:滋賀県埋蔵文化財センター 2階研修室

    http://shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

JR瀬田駅発 滋賀医大(大学病院)行きバス 「文化ゾーン前」下車徒歩5分 

(帝産バス12:45発 もしくは 近江バス1305発の乗車がおススメです。)

 

報告1:山下 優介さん| 東京大学大学院 人文社会系研究科 |

    弥生時代後期前半におけるいわゆる近江系土器を含む土器群に関する考察

(要旨)受口状というわかりやすい特徴をもつ「近江系土器」は、近江地域との関係性を示すものとして理解されてきた。弥生時代後期後半の周辺地域では客体的な甕として使用される傾向にあるが、それは在地生産された可能性が高い。

そのような前提を踏まえたとき、近年各地で報告されてきている、弥生時代後期前半に周辺地域でみられる近江系土器を含む土器群の内容が検討課題として注目される。本発表では、第一にこれらの土器群について事例を提示し内容を把握する。特に甕型土器について近江地域の受口状口縁甕との共通点や相違点を具体的に示す。第二に、その観察結果をもとづいて、それらの土器群の出現が示す現象や各地域のその後の状況について考察をおこなう。

 

報告2:鶴来 航介さん| 京都大学大学院 文学研究科 |

木器製作技術にみる弥生時代の地域間交流

〈要旨〉弥生時代の農耕を支えた木製農具には、組成・形態の点で強い地域色が知られている。しかし、その変遷観は共伴土器に依存し自律的な編年をもたないために、地域相互の影響関係などは不透明な状況である。今回は弥生農具の代表格である広鍬について、製作技術と形態の両面から検討し、西日本を中心に広鍬編年を構築する。そのうえで地域ごとの広鍬編年を比較し、地域間の技術交流とその背景を考える。

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・懇親会(会費 社会人3000円前後、学生2000円前後)もあります。親交拡大にご活用下さい(JR大津駅前「養老の滝」の予定)。

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