考古学ブログ: Ours! 近江貝塚研究会

その事務局員が成長を目指して綴るバラエティー

2016年07月

チラシ


明治大学の阿部芳郎先生からシンポジウムのご案内。その名も〈縄文文化の繁栄と衰退 生業の特殊化と社会複雑化〉。さすがにエッジ効いてますわ。

〈縄文時代の社会は定住活動の開始を契機に、社会が複雑化し生業や祭祀が多様化することが指摘されてきた。本シンポジウムではこれらの現象がどのような社会構造の中で起こったか、その背景とは何かということについて最先端の研究成果を用いて議論します。〉とのこと。

シンポジウム 縄文文化の繁栄と衰退 生業の特殊化と社会複雑化

日  程:2016827

930受付開始  1000 開始   1700 終了

開催場所:明治大学駿河台地区グローバルフロント1F グローバルホール

内容  

発表1 植物利用技術史から見た縄文社会の複雑化(佐々木由香)

発表2 木器製作技術と漆利用技術からみた後晩期社会(栗島義明)

発表3 製塩技術史の展開と多様性(阿部芳郎)

発表4 食の多様化と社会複雑化(米田 穣)

討論(司会:阿部芳郎)パネリスト 佐々木・栗島・米田

参加形態:一般の方の参加も受け付けます。当日受付のみとなります。

人  数:120人(先着順)

参加費・資料代:無料

開催形態:主催 明治大学日本先史文化研究所

      共催 明治大学黒耀石研究センター

     ★なお発表タイトルについては仮のもので、変更の可能性があります。

連絡先:明治大学日本先史文化研究所 03-3296-1873

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みなさま

私の職場、公益財団法人滋賀県文化財保護協会も、下記の通り〈新規採用〉いたします。

特に埋蔵文化財の調査・研究に邁進したい方、大募集。

自信や実績なんかなくても、〈何者か〉になりたくて仕方ない方、特に大歓迎。

財団なんて不安定だとおっしゃる方もおられましょうが、今どき、安定し続ける職場、何の心配もない心地よい業種なんかあり得ません。

人間万事塞翁が馬。どこへ行っても、本人次第。

事前調整にも参加し、調査の経費設計・計画、調査、整理・報告、普及活用まで一貫して責任と誇りをもって勤しむ人材を育みます。

研究助成なんかちっともありませんが、それでも研究者として育て上げます。

そして、学界だけでなく市民からも求められる人材になれるよう、ともに学んで参ります。

ということで、カモン、ジョイナス!
ご応募お待ちしてます。

瀬口眞司

 記

◆平成28年度 公益財団法人滋賀県文化財保護協会職員(埋蔵文化財技師)募集の案内(8/18/26

1.日程

  採  用  日  平成29年4月1日(予定)

  第1次試験日  平成28年9月11日(日)

  第2次試験日  平成28年10月16日 ()

  受 付 期 間   平成28年8月1日(月)から8月26日(金)まで

2.受験資格

 次のいずれにも該当する者が受験できます。

  (1) 昭和51年(1976)4月2日以降に生まれた者。             

  (2) 大学または大学院を卒業もしくは修了した者、
     または、平成29年(2017)3月

      末日までに卒業もしくは修了見込みの者。

  (3) 大学または大学院において考古学または
     歴史学もしくは文化財学を専攻した者。

    または、埋蔵文化財の発掘調査に関する専門的知識等を有する者。

★その他の詳しくは〈コチラ〉

http://www.shiga-bunkazai.jp/%e5%b9%b3%e6%88%9028%e5%b9%b4%e5%ba%a6-%e5%85%ac%e7%9b%8a%e8%b2%a1%e5%9b%a3%e6%b3%95%e4%ba%ba%e6%bb%8b%e8%b3%80%e7%9c%8c%e6%96%87%e5%8c%96%e8%b2%a1%e4%bf%9d%e8%ad%b7%e5%8d%94%e4%bc%9a%e8%81%b7/

★募集要項などは〈コチラ〉

http://shiga-bunkazai.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/07/e7a95ba8c267ee3050ae55681593d4e1.pdf

採用試験申込書・受験票(様式1) (PDF(Word
発掘調査・整理調査実績表(様式2) (PDF(Word

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今週末、7月例会あります!皆様のお越しをお待ちしてます!

 今回は1つお願いが・・。いつもお世話になっております養老の滝大津駅前店が、今回、お休みです。別のお店を手配する必要がありますので、★懇親会参加のご予定の方★、お手数ですけど、28日木曜日までにご一報ください! お願いしまーす。 瀬口眞司

 

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◆第273回例会  特集:資料の総合的分析から我々は何を見出せるのか?

日時:730日(土)午後1:30~午後6:00  

〈研究報告60分+質疑応答60分〉×2本

場所:滋賀県埋蔵文化財センター 2階研修室

   http://shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

 

報告1:柳原麻子さん | 大津市教育委員会 | 

縄文時代中期から晩期の中部地方における植物利用の変化

(要旨)中部高地では「縄文農耕」として知られるように、縄文時代中期に大規模な遺跡数が増加し、同時にこれらの遺跡から高い比率で打製石斧が出土する現象が認められている。しかし後期以降には遺跡数が減少し、同時に遺跡立地や石器組成の変化もみとめられることから、中部高地や周辺地域では縄文時代中期以降に生業に大きな変化があったことが想定されている。しかし、従来の石器組成研究では営まれていた生業の実態や、変化の背景を理解するには限界がある。本発表では、中部地方の縄文時代中期から晩期を対象に、石器組成・出土植物遺体・種子圧痕による学際的な分析から縄文時代中期から晩期の植物利用の変化を明らかにする。

 

報告2:渋谷綾子さん | 国立歴史民俗博物館 | 

残存デンプン粒分析から総合資料学へ

(要旨)歴博では現在,「総合資料学」の研究プロジェクトを進めている。総合資料学とは,既存の学問の枠組みを超えたところに生まれる新たな資料学である。プロジェクトは,多様な「モノ」資料を時代・地域・分野等によって分類し,分野を超えた視点から統合的に分析することで,高度な共同利用・共同研究へと結びつけるものである。あわせて,大学など研究機関において日本歴史文化に関する研究資源を活用できる基盤の構築を目指している。プロジェクトの実務者の1人として,これまでの研究成果をふまえつつ,(1)残存デンプン粒分析のような自然科学の研究成果を総合資料学へどのように取り込んでいくのか,(2)データ生成から解釈,この過程の中で生まれる誤解や認識はどのようなものか,(3)これらをどのように「エビデンス(証拠)」として研究データベースとして取り込むのか,今後の研究展開を見すえて考えたい。

________

・懇親会(会費3000円前後)もあります。親交拡大にご活用下さい(JR大津駅前「養老の滝」の予定)。

・災害やインフルエンザ等の流行などに伴い、急遽中止になることもあります。

 怪しいときはお手数ですが、必ず 瀬口携帯 090-1441-5104(それからブログ!)などでご確認下さい。

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273回 近江貝塚研究会8月例会  

特集:動物遺存体を通して何をどう見る?
 

日時:8月27日(土)午後1:30~午後6:00  

〈研究報告60分+質疑応答60分〉×2本

場所:滋賀県埋蔵文化財センター 2階研修室
   http://shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

報告1:
松崎 哲也さん | 奈良文化財研究所(京都大学)| 
動物資源利用からみた三陸地方の縄文時代前・中期社会
(要旨)東北地方太平洋沿岸域には縄文時代の貝塚が多数形成されている。とくに後期から晩期には銛頭や組み合わせ刺突具などの多様な骨角製漁撈具や多くの動物遺存体が出土しており、詳細な分析がおこなわれている。一方で前期から中期の貝塚に関しては定量的なデータが少なく、検討の余地が残されている。前回の発表では、前期から中期における大型魚類を対象とした漁撈活動について検討し、刺突漁や追い込み漁によって捕獲していた可能性を指摘した。今回は縄文時代前期から中期の貝塚が比較的多く分布する三陸地方南部を対象として、出土動物遺存体の分析から時期的・地域的差異について検討し、当該地域における生業活動とその季節性について明らかにすることを目的とする。

報告2:
山崎 健さん | 奈良文化財研究所 | 
動物遺存体からみた古代の食
(要旨)遺跡から出土する動物遺存体から、古代における動物利用を論じる。動物利用は多様な側面を持つが、本発表では「食」に焦点をしぼって議論を進めていく。古代には「治める国」という意味で「食国」という言葉があり、食べることは支配することに結びついていた。平城宮や藤原宮の事例とともに、天皇の食料を献上する国である「御食国」の事例も検討してみたい。
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・懇親会(会費3000円前後)もあります。親交拡大にご活用下さい(JR大津駅前「養老の滝」の予定)。
・災害やインフルエンザ等の流行などに伴い、急遽中止になることもあります。
 怪しいときはお手数ですが、必ず 瀬口携帯 090-1441-5104
 (それからブログ!http://koukogaku.blog.jp/ )などでご確認下さい。

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