考古学ブログ: Ours! 近江貝塚研究会

その事務局員が成長を目指して綴るバラエティー

2017年08月

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Ours-News-Preview! 近江貝塚研究会事務局からのご案内です。

 

11月例会の速報版です。

●知識は我々をよく助けますが、しばしば我々の観察を縛り、惑わします。学界全体で思いこまれた前提は、時に未検証のまま大きな影響を与え続けます。このあたりの宿命に挑む〈特集:先入観との対峙/未検証仮説を見直す〉シリーズ第1弾を、以下の通り開催します。

●より詳しいことは後日にまたご連絡。まずは、いますぐカレンダー・手帳に予定をご記入ください!いつもと違って月の前半ですからご注意を。

 

11月例会(第289回)  特集:先入観との対峙/未検証仮説を見直す(1) 

 

●日時 1111日(土)13:30~  

●会場 滋賀県埋蔵文化財センター・2階研修室 

http://www.shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

 

●報告1

板垣 優河さん| 京都大学大学院文学研究科 |

〈タイトル〉岐阜県飛騨地方におけるワラビ根茎利用活動

〈あらまし〉飛騨地方を対象とした民俗調査、史料検討、実験的作業をもとに縄文時代のワラビ根茎利用について考察する。

 

●報告2

 藤井 整さん| 京都府教育委員会 |

〈タイトル〉葬送儀礼の変化にみる権力の生成

〈あらまし〉大型墓における供献遺物の「量」や、儀礼行為の多様性などに表れた「質」は、そこに埋葬された被葬者達の階層的地位を表示するとされるが、これは未検証仮説である。階層差の存在を前提とした社会評価ではなく、葬送儀礼を執り行った人間の行動/行為の変化から、人々の関係性が複雑化する過程を追う。

 

(瀬口眞司)


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近江貝塚研究会9月例会(第287回)のご案内!  

 

●特集:〈動物遺存体の観察に学ぶ/過去と未来・2つの射程〉

●日時:2017年9月23日(土)午後1:30~午後6:00  

〈研究報告60分+質疑応答60分〉×2本


●場所:滋賀県埋蔵文化財センター 2階研修室

    http://shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

JR瀬田駅発 滋賀医大(大学病院)行きバス
   「文化ゾーン前」下車徒歩5分 

※帝産バス12:45発 もしくは 
     近江バス1305発の乗車がおススメです。)

 

●報告1:納屋内 高史さん| 富山市教育委員会 |

    貝塚から見た北陸地域の縄文時代前半期における生業変遷

(要旨)北陸地域における縄文時代の貝塚は前期後半から中期にかけて形成の盛期を迎え、後期以降、急速に形成が見られなくなることが知られている。このような貝塚形成の動態には当時の北陸地域に形成されていた潟湖の消長のほか、生業の変化も影響を与えていると考えられる。本発表では、近年、発掘調査の行われた富山市小竹貝塚の出土動物遺存体の分析結果を基に周辺環境の変遷の復原を行いながら、貝塚形成期から終了期までの生業活動の変遷を検討する。そして、これまでの研究成果と併せて北陸地域、特に富山湾沿岸における縄文時代前半期の生業活動の変遷、特徴について考えたい。

 

●報告2:松崎 哲也さん| 京都大学大学院| 

被災資料の救援活動から見えてきたことー遺跡出土動物遺存体と現生標本を中心にー

(要旨)2011年に発生した東日本大震災では津波によって膨大な量の文化財等が被災し、全国の文化財関係者の協力のもとに被災した文化財等の救援活動がおこなわれてきた。近年では文化財等の防災・減災に対する関心が高まっており、発表者はおもに被災した貝塚出土資料の整理作業に関わるとともに、地方自治体等が所有する現生動物標本に関する情報収集を進めてきた。本発表ではその中から見えてきた課題について、とくに遺跡出土動物遺存体および現生動物標本を中心として文化財防災という観点から検討をおこなう。

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・懇親会(会費 社会人3000円前後、学生2000円前後)もあります。親交拡大にご活用下さい(JR大津駅前「養老の滝」の予定)。

・災害やインフルエンザ等の流行などに伴い、急遽中止になることもあります。

 怪しいときはお手数ですが、必ず 当ブログ http://koukogaku.blog.jp/ でご確認下さい。


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sweden-123784_640京都大学文化財総合研究センターの 千葉豊さんから特別展「火焔型土器と西の縄文」のご案内。小林達雄先生と泉拓良先生のビッグネームがそろい踏みする世紀の大イベントもありますからね。お見逃しなく。
(瀬口眞司)
 

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●京都大学総合博物館平成29年度特別展「火焔型土器と西の縄文」

会場:京都大学総合博物 http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/

会期:201799)~1022日(日 9:30-16:30

観覧料:観覧料 一般400

 

●本特別展は2部構成。

1部:火焔型土器や同時代の土偶や石棒などの出土品を通して、その実態と魅力を多面的に紹介します。

2部:京都大学の資料によって、火焔型土器と同時期の全国各地の土器を概観するとともに、100年の歴史をもつ考古学研究室が調査した西日本の縄文遺跡の出土品、大学構内や周辺の縄文遺跡の調査研究成果を紹介しながら、西の縄文の視点から火焔型土器について考えます。

●オープンセレモニー

(1) 99日(土)《特別対談/トーク&コンサート》

特別対談「 火焔型土器を語る」 13001430(受付開始1230

 小林達雄(國學院大学名誉教授) × 泉 拓良 (京都大学総合生存学館特定教授)

 会場:京都大学百周年時計台記念館2階 国際交流ホール

 定員: 200名(事前申込不要 先着順)

(2) 910日(日)《研究講演会「火焔型土器と西の縄文」》    

1100~ 寺﨑裕助(新潟県考古学会会長)

1300~ 泉拓良 (京都大学総合生存学館特定教授)

1400~ 建石徹 (文化庁美術学芸課)

 会場:京都大学総合博物館 3F講演室

   ( 入場には博物館入館料が必要です。)

 定員: 50名(事前申込不要 当日博物館受付にて整理券配布)

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