南山大学の佐藤啓介さんから、新刊のご案内です!
ご案内しますのは、雑誌『現代思想』最新号(2018年9月号)。特集は「考古学の思想」で、『現代思想』としては、1990年以来の考古学特集になります。
コーディネートは貝塚研の理論的基盤をかつて鍛えてくれた佐藤啓介さん。
そして近江貝塚研を牽引される一人、辻川哲朗さんの論考や
例会でしばしば鋭い御批評をくださる大西秀之さんや吉田泰幸さんの論考も掲載されています。
(下記の目次に★つけたった。)
特に辻川さんの論考は、貝塚研でご発表いただいたものがベースの一部になってます!
だからね、感慨深いものがやっぱりあります。
詳細は以下の通り。よろしければ是非!
(瀬口眞司)
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現代思想2018年9月号 特集=考古学の思想(青土社)
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3196
定価本体1400円+税
発売日2018年8月27日
目次:
【討議Ⅰ】
考古学と哲学 / 溝口孝司+國分功一郎+佐藤啓介
【エッセイ】
模倣するサピエンス / 港千尋
【討議Ⅱ】
生きられた世界を復元できるか / 中沢新一+山極寿一
【概論】
考古学は/で何をするのか / 溝口孝司
【考古学のフロント】
強制移動と非正規移動の考古学 / Y・ハミラキス/村橋勲+古川不可知訳
鉛筆で紙に線を引く――考古学的痕跡 / 五十嵐彰
過去を資源化する考古学の現在――政治、環境、芸術 / 吉田泰幸★
書かれた世界とその外部――江戸時代の「考古学者」たち / 内田好昭
近現代戦争記念碑の考古学――滋賀県の諸事例を中心にして / 辻川哲朗★
【考古学的方法】
物質論的人文知(ヒューマニティーズ)としての「野生の考古学」――同時代への退行的発掘のために / 田中純
過去を復元する――その推論の理念と手法は学問の壁をまたぐ / 三中信宏
【人類史の更新】
モノとヒトが織りなす技術の人類誌/史――考古学の可能性をめぐる民族誌フィールドからの応答 / 大西秀之★
純粋な贈与はどこにあるのか、なぜあるのか?――Bataille からBaumard へ / 柳澤田実
【現代思想との交差】
考古学者が読んだハイデガー――考古学者はそこに何を発掘したのか? / 佐藤啓介★