考古学ブログ: Ours! 近江貝塚研究会

その事務局員が成長を目指して綴るバラエティー

2018年10月

土製建築をいかに保存し活用するか_ポスターmini
国際学術講演会 のご案内

『土製建築をいかに保存し、活用するかー中米・アフリカの事例からー』

 

【開催目的・趣旨】

 「土」は人類の生活や文化を語るうえで重要な資源です。農耕などの生業、そして土器や土偶の例を挙げれば、その重要性は容易に想像できるのではないでしょうか。しかし、建築となると土の脆弱なイメージが先行し、重要性が理解されにくいところがあります。事実、世界中には歴史的文化的に重要な土製建築が存在するものの、破壊や浸食によってこの世からすこしずつ失われようとしています。自然環境の問題、技術的制約、文化遺産保護の倫理・理念の問題など克服すべき課題は少なくありません。では、土製建築遺産をいかに研究し、いかに保存すればよいのでしょうか。また土製建築遺産や現代に残る土の技術を継承していくことにはどのような意義があるのでしょうか。本学術講演会では、新大陸を代表するメソアメリカ文明を事例として、先スペイン期の土製建築遺産の調査と修復保存に詳しい2名の研究者を招き、土製建築遺産研究の現状と課題について報告いただきます。さらに世界の土製建築研究を牽引するフランス・グルノーブル国立建築大学内にある「CRAterre(クラテル)」を修了された建築家を招き、土製建築研究の最先端の現場とアフリカにおける伝統的な土製建築技術の現代的活用について報告いただきます。奮ってご参加ください。

 

【主催・後援・協力・助成】

主催:名古屋大学大学院人文学研究科附属文化遺産テクスト学研究センター

共催:名古屋大学高等研究院

協力:古代アメリカ学会

助成:平和中島財団

 

【内容の詳細】

  1. 日時・場所

開催日時:119日(金)13:00-16:30

場所:名古屋大学文系総合館7階カンファレンス・ホール

(2)プログラム

13:00-13:10

 趣旨説明・講師紹介

  市川 彰(名古屋大学大学院人文学研究科・高等研究院)

13:10-14:20 発表①(発表1時間、質疑応答10分)

 「メキシコにおける土製建築遺産の保存問題:戦略と政治性」

   アニック・ダニールズ(メキシコ国立自治大学人類学研究所)

14:20-15:30 発表②(発表1時間、質疑応答10分)

 「エルサルバドルにおける土製建築遺産保存の挑戦:政府機関からみた展望」

   オスカル・カマチョ(エルサルバドル文化省文化遺産局考古課)

15:30-15:40

 休憩

15:40-16:20 発表③(発表30分、質疑応答10分)

 「持続可能な住環境構築へ:土製建築の未来」

   安田治文(人間居住機構一級建築士事務所代表/JICA嘱託専門家)

 

参加人数及び募集方法:定員70名(先着順)、申し込み不要

参加者負担金など:無料

使用言語:日本語・スペイン語発表(通訳あり)。

問合せ:市川 彰(名古屋大学大学院人文学研究科・高等研究院)

ichiaki5lit.nagoya-u.ac.jp  ●を@に変換してください。

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東京文化財研究所 石村 智さんから、アートと考古学シリーズのご案内です

よろしければ是非!

(瀬口眞司)

 

アートと考古学 シリーズ II「無のかたち ‐Shape of the Shapeless‐」 第三回 

タイトル:危機に瀕する邦楽器

シリーズ「無のかたち」第3回は、日本を代表する伝統芸能のひとつである常磐津節の実演者であるとともに、伝統芸能の研究者でもある常磐津紫緒(前原恵美)さんをお迎えし、伝統芸能に欠かすことのできない邦楽器の製作・修理の技術伝承や原材料の入手が難しくなってきている現状についてお話していただきます。ご講演の後は、コーディネーターおよびフロアを交えたディスカッションの時間も持ちたいと思います。加えて、講師より邦楽器の実演もご披露していただく予定です。

講師:常磐津紫緒(前原恵美)さん(常磐津三味線演奏者・東京文化財研究所無形文化遺産部無形文化財研究室長)

コーディネーター:石村智(東京文化財研究所無形文化遺産部音声映像記録研究室長)・安芸早穂子(歴史・考古復元画家)

日時:20181028日(日)14:3016:30(受付14:00から)

場所:建仁寺両足院

料金:600円(両足院拝観料として) 

定員:30名程度 申込優先

申込・問合わせ:FBイベントページ(近日公開) 又は メール ivy-studio-a@ezweb.ne.jp

主催:両足院、東京文化財研究所無形文化遺産部音声映像記録研究室

*当日の飛び入り参加も歓迎いたしますが、できるだけ事前にお申し込みください

詳細は以下のwebページをご参照ください。

http://tomoishi1976.web.fc2.com/kyotomukei3.html

 

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いつもありがとうございます! 近江貝塚研究会事務局からのご案内です。

 

◆ご案内のポイント

近江貝塚研12月例会(12/15)の速報版です。

特集名は【文化財の活用/曲がり角での対峙】。

文化財保護法の改正に伴い、どんな危機と好機と向き合うことになるのか。

どのような対応を目指すべきなのか。

博物館や調査組織が、胸を張って生き抜くためにはどのような観点が必要か。

議論の起点を見つけ、走り始める機会とします!

 

◆ご案内の詳細

対象:12月例会(第302回) 

特集:文化財の活用/曲がり角での対峙

日時1215日(土)13:30  

会場:滋賀県埋蔵文化財センター・2階研修室 

http://www.shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

報告:

1瀬口 眞司公益財団法人滋賀県文化財保護協会

〈タイトル〉活用の行方 文化財の意義と改めて向き合いながら考える(仮)

〈あらまし〉日本は観光立国を新たに目指しています。そんな中で文化財保護法が改正されました。この点も踏まえながら、「文化とか、文化財ってそもそも何だっけ」と自問し、自らが実践してきた活用のあり方の性質、長所と短所・欠点を見直して、新たな一歩を考えます!

 

2堀 真人さん|公益財団法人滋賀県文化財保護協会

〈タイトル〉埋蔵文化財の活用から文化財の活用へ-調査法人の実践例からみた課題と展望

〈あらまし〉 調査法人は主に埋蔵文化財、発掘調査を実施する団体として設立され、現在においてもその役割については大きく変わっていない。ただし、2000年以降に民間調査組織の活用、かながわ考古財団の外郭団体からの切り離し、会計検査院の指摘を受けての実支出精算の厳格化など、調査法人を取り巻く環境はいちだんと厳しさを増している。

 その一方で、今年度、文化財保護法が改正され、新たに地域における文化財の保存活用がクローズアップされることとなった。

 そこで、調査法人が埋蔵文化財の普及活用に力を入れてきた実績を振り返りながら、今後、広く文化財を活用する新たな役割を担うことができるのか。その可能性について議論したい。

 

◆お願い

とりあえず日程を手帳にお書きとめください!より詳しいことは後日にまたご連絡します。


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