考古学ブログ: Ours! 近江貝塚研究会

その事務局員が成長を目指して綴るバラエティー

カテゴリ: ◆たぶん役立つ 考古学情報

お世話様です。本日は、青森県八戸市の是川縄文館さんとのコラボで、2つの情報をご案内いたします。

 

1.冬季企画展「縄文・かたちの美-是川遺跡の土製品-

青森県八戸市の是川縄文館さんでは、上記タイトルの企画展を開催中です(2024324日まで)

是川遺跡からみつかった土偶や土版、イモガイ状土製品などを集め、土製品の形や模様のデザインの多様さについてご紹介。

詳しくは以下URL1】をご覧ください。

URL1】

https://www.korekawa-jomon.jp/events/event/%e5%86%ac%e5%ad%a3%e4%bc%81%e7%94%bb%e5%b1%95%e3%80%8c%e7%b8%84%e6%96%87%e3%83%bb%e3%81%8b%e3%81%9f%e3%81%a1%e3%81%ae%e7%be%8e%e2%80%95%e6%98%af%e5%b7%9d%e9%81%ba%e8%b7%a1%e3%81%ae%e5%9c%9f%e8%a3%bd/

 

2.令和5年度 是川縄文館考古学講座(後期)

上記1の展覧会にちなみ、主に北東北における縄文時代の土製品についての講座が開かれます。

次回講座は下記のとおりで、詳細は【URL2】をクリックしてご覧ください。

1)日時等 令和6210() 2:00 PM  4:00 PM  聴講無料・要申込み(100名まで) 

2)テーマ 円筒上層式土器に描かれた土偶の正体

3)講 師 瀬口 眞司 (公益財団法人滋賀県文化財保護協会)

※ 講師は瀬口です。当方の『紀要』35号に書いた論文【URL3】をベースに、「円筒上層式の土偶意匠とその意味」についてお話ししてみます。

URL2】

https://www.korekawa-jomon.jp/events/event/%e4%bb%a4%e5%92%8c5%e5%b9%b4%e5%ba%a6%e6%98%af%e5%b7%9d%e7%b8%84%e6%96%87%e9%a4%a8%e8%80%83%e5%8f%a4%e5%ad%a6%e8%ac%9b%e5%ba%a7%e5%be%8c%e6%9c%9f/

URL3】

https://www.shiga-bunkazai.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/03/2fe180ee13cd09ddb7b96ad6cc389bbd.pdf

(瀬口眞司)

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いつもありがとうございます!

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4/13に開催します近江貝塚研究会4月例会の正式案内【新規】です。

・特集名は4年ぶり!対面例会本格再開

①〈対面例会〉+②〈オンライン例会〉とのハイブリッド方式で、③〈懇親会〉も再開します!

①~③のいずれも、事前申し込みが必要になりますのでご注意ください(下記5参照)。参加費無料。お気軽にお運びください。

 

◆ご案内の詳細  365回例会 特集〈4年ぶり!対面例会本格再開

1.日時 2024413日(土) 13301800
    〈研究報告60分+質疑応答60分〉×2本

 

2.場所 滋賀県埋蔵文化財センター 2階研修室

   https://shiga-mc.sakura.ne.jp/annnai.html

JR瀬田駅(1番のり場)帝産バス県立美術館・東大津高校経由 大学病院行きバス

「県立図書館・美術館前」(10分/210) 下車徒歩5分 

瀬田駅12:30発もしくは1300発の乗車がおススメです。

 

3.内容 研究報告2本立て(研究報告60分+質疑応答60分) 

1)山下大輝さん|姫路市埋蔵文化財センター

「中世播磨における軒平瓦の編年と工人系統」

〈要旨〉製作技法の変遷画期による時期区分とともに瓦工人系統の系譜について明らかにする。

 

2)渋谷綾子さん|東京大学史料編纂所

「研究の「見える化」とは:京都文化博物館令和6年度特別展「松尾大社展 みやこの西の守護神(まもりがみ)」へのいざない」

〈要旨〉京都市西京区に鎮座する松尾大社(まつのおたいしゃ)初めての神宝展が,京都府京都文化博物館で427日から623日まで開催される。

この展示では,ここ数年進めてきた所蔵史料のさまざまな研究成果,特に科学分析の成果を史料とともに展示する。

今回は,特別展の概要・見所を紹介するともに,研究のデータ・成果の「見える化」をどう考えていくのか,議論を行いたい。

 

4.zoomによる同時中継〈オンライン例会〉への参加も可能です

下記5により、事前に申し込まれた方が対象です(入室用のURLをこちらから送信)。

当日1330までの入室が条件となります(レジュメは当日1330にチャット配信)。

 

5.電子メールでの事前申込をお願いしています【必須】

申込先  :kaidukaken@gmail.com  近江貝塚研事務局 瀬口  

申込表題名:RE: ご案内【365th 4年ぶり!対面例会本格再開】4/13 近江貝塚研 4月例会

記載事項 :A氏名 B携帯電話番号 C申込対象(下記①・②・③から選択・明記)

       ①対面例会に参加 ②懇親会にも参加 ③オンライン例会で参加

申込期限 :48日(月)2100 (以降の受付はできかねます。)

※申込みから3日以内に返信がない場合は、瀬口まで再度お問い合わせください。

 

・毎回の例会の詳細情報はブログで掲載 

・感染症の流行などに伴い、急遽中止になることもあり。お出かけ前にブログで情報をご確認下さい。

・懇親会はJR大津周辺等で開催します(調整中)。会費は社会人4000円程度、学生さん3000円前後の予定です。

・5月以降のステキなラインナップは下記の通り。カレンダー・手帳にぜひお書き留めください(敬称略)。

4月例会:日程調整中 366th 

【内容:縄文土器関係】中沢道彦さん曽根 茂さん

5月例会:日程調整中 367th 

【内容:資源利用関係】柳原麻子さん朝井琢也さん

 

近江貝塚研事務局 瀬口眞司 kaidukaken@gmail.com

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みなさま 


本日は【情報周知】希望案件がありまして、掲示させていただきました。

お知らせしたい内容は、わたしども公益財団法人滋賀県文化財保護協会の連続講座のご案内です。

ZOOMを使った同時中継の併用に力を入れています。昨年度は、東京・埼玉・千葉・群馬などをはじめとする遠隔地の利用者さん27名もご自宅から悠々と楽しんでくださいました。本年度もより広い地域の方々にも文化財に親しんでいただければと思っております。

以下、お知らせしたい内容です

------------------------------------------------

ZOOMを使った遠隔受講】も可能!

連続講座「アートから読み解く近江の歴史と文化財」受講生募集のお知らせ(~5/17) 

 

●公益財団法人滋賀県文化財保護協会(http://shiga-bunkazai.jp/)は、たくさんの方々にご愛顧いただいてきた「文化財連続講座」を今年も開講いたします。

 

●今年の講座テーマは、歴史と文化財を「アート」から読み解くこと。

縄文時代から戦国時代を対象に、各時代を象徴する逸品を取りあげます。そして、その逸品を作り出し、使っていた往時の人々の芸(パワーマンス)や術(テクニック)、あるいは世界観を「専門家ならでは」の視点であぶりだし、知的発見の醍醐味をご提供いたします。

 

●おすすめは、Zoom Meetingsを使った【ご自宅でのオンライン受講】!

インターネットのある環境なら「ご自宅」などのお好きな場所で受講できます。

しかも、オンライン受講なら3大特典付き(先着100名さま)。

特典① 

クラウドに保存した講座録画データの視聴サービス

 各回の講座実施日から10日間、好きな曜日・時間に受講できます。

特典②

 講座資料の事前送付サービス

 各回の講座実施日の約1週間前にお届けします。 

特典③

 ZOOMに不慣れな方への安心サポートサービス

 ご利用マニュアル・事前試験アクセスサービス(最大30分)

 

●受講料は、全7回分・一括払いで、5,000円!

申込方法はいますぐ、以下の要領で電子メールによりお申し込みください。

 メール申込先 shop@shiga-bunkazai.jp

 メールの件名 「連続講座Dコース希望」としてください

 メール記載事項 1)お名前 2)ご住所 3)携帯電話等の番号

お支払い方法はお申し込み時にご案内します。

クレジットカードをお持ちなら、簡単・便利なオンライン決済もできます!

 

●魅惑のラインナップはこちら!(各回・各会場とも10301200

1講 

フィギュアの考古学|日本最古の相谷土偶の意味   

 618日(土) 瀬口眞司(当協会調査員) 

第2講

 弥生の剣の考古学 |文様と形から見た歴史

 716日(土) 中村健二(当協会調査員)

第3講

 並べられた埴輪たち|彼らは何を演じていたのか

 820日(土) 辻川哲朗(当協会調査員)

第4講

 古代のエンブレム |瓦のアートから探る歴史

 917日(土) 福井知樹(当協会調査員)

第5講

 聖なる舎利の信仰 |美しき石製塔婆の歴史

 1015日(土) 佐藤亜聖氏(滋賀県立大学教授)

第6講

 近江の考古学発見史|県政150年が誇る蓄積

 1119日(土) 田井中洋介氏(滋賀県平和祈念館) 

第7講

 戦国の身だしなみ |その背景と歴史を探る

 1217日(土) 堀 真人(当協会調査員)

 

●お申し込みの締め切りは

2022517日(火)1700です!

なお、お近くにお住まいの方向けに、【そのほかのコース】もご用意しております。

詳しくは、公益財団法人滋賀県文化財保護協会ホームページをご覧ください。

http://shiga-bunkazai.jp/%e9%80%a3%e7%b6%9a%e8%ac%9b%e5%ba%a7%e5%8f%97%e8%ac%9b%e7%94%9f%e5%8b%9f%e9%9b%86%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/

 

ご案内チラシは、コチラからもダウンロードできます。(PDF1MB

http://shiga-bunkazai.jp/wordpress/wp-content/uploads/2022/03/aa6b5bc0f7c44717bd6dbcbc72130756.pdf

 

●お問合せ先は

公益財団法人滋賀県文化財保護協会 

077-548-9780(平日8301715

総務課企画室 瀬口眞司(せぐちしんじ)

 

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NHK「歴史探偵」の202246日放送回に一瞬出演。この回は、「縄文レボリューション」と名付けられた回で、縄文時代のくらしに関する「新説」特集。いくつものトピックスの中で土偶も取り扱われ、その中で竹倉史人さんという方が書いた『土偶を読む』を取り上げると聞いておりました。

 

『土偶を読む』は、東京大学名誉教授・養老孟司さんの書評などがあったり、第43回サントリー学芸賞〔社会・風俗部門〕を受賞してたり、何かと話題に上った書籍です。本書を書き上げた竹倉さんは宗教人類学者だそうで、「130年間解かれなかった縄文神話の謎」であり、「日本考古学史上最大の謎のひとつ」である土偶の正体を、本書で解き明かしたとのことです(竹倉さんの見解の内容については、ここでご紹介する余力が今ないので、白鳥兄弟  さんや縄文ZINE_noteさんのブログを見てくださると良いかも)。

 

で、「歴史探偵」の番組の中で、「考古学」側の土偶研究者からコメントを集める必要があったようで、お鉢がぐるぐる~と回り、その果ての果てあたりで、私のところにもカメラとマイクが来てくださったようです。ディレクターさんによれば、ネットで検索する中で、うち(公益財団法人滋賀県文化財保護協会)の研究紀要に掲載されていた私の論文(瀬口2018)を見つけ、連絡してきてくれたとのこと。コツコツやっておくって、やっぱり大事やな。

 

§  瀬口眞司(2018) 「前期土偶の根本的性質と展開過程」『紀要』第31号 公益財団法人滋賀県文化財保護協会(以下をクリックするとPDFを入手できます。)

http://shiga-bunkazai.jp/wordpress/wp-content/uploads/2019/08/a5aa6030800dfcd7297f1f6395041590.pdf

 

実際に取材があったのは、冬の初め。

私自身は、そもそもの初期土偶(日本列島で土偶関連資料が出現・展開し始めた後期旧石器時代~縄文時代前期の土偶)に、ぜったい顔が表現されないこと、そのかわり、顔のあるべき場所には穴や凹み、虚ろな空白など、満たされていない空間が必ず設けられていることに注目してきました。

 その上で、縄文時代の土偶装飾付き土器や、初期の土偶の分析から、そもそもの土偶とは「依代」であって、目に見えない心象的存在=精霊を宿らせる「うつわ(器)」であること、縄文時代中期初頭頃にイノベーションが起こって、目に見えない心象的存在があらかじめ宿ったようにみえる「精霊像」も中部高地などで造形されるようになったこと、以降、「依代」としての土偶と「精霊像」としての土偶が併存するが、後者は時に東日本で爆発的に増加したことなどを指摘してきたところです。

 

そんな自分なりの認識の積み重ねを踏まえつつ、考古学研究者として、竹倉さんとそのご著書にコメントを申し上げるというのが、私の役割になるんだろうなあ、と思って以下のようなコメントを予め用意しておりました。良いと思う面と、良くないと思う面の2つです。

 

【見方1.良いと思う面】

おもしろいなぁと思うのは、発想の部分。
私自身も、土偶は精霊がやどる像であると考え、資料でも裏付けを試みてきた。縄文人は生きるために自然界と向き合っていた。少し前までの日本人と同じように、その中で、様々な霊的存在を見出していたにちがいない。そんな霊的存在の宿りを、土偶は表していたと考えてきた。そういった意味で、植物の精霊像だとする竹倉さんのアイデアも発想レベルでは面白いと思う。

【見方2.もったいないなーと思う点】

ただもったいないなーと思うのは、資料が持つ脈絡の中での裏付けが足りていないところ(自戒も込めてだけど)。

すでに白鳥兄弟  さんや縄文ZINE_noteさんが指摘されているように、事実誤認と考えられるところも少なくないように思う。私もやっぱりたくさん批判される中で思い至ったけれど、時間的な変化や脈絡の中で裏付けていくと、思い違いや新たな気づきがあると思う。

学問・学術を標榜する以上は、批判と向き合いながら、資料や現象から裏付けを「深める」ことは不可欠(自分で言っていても耳が痛い)。分かりやすさはもちろん大事だけど、「深める」も大事。発想は面白いと思ったところがあったので、ぜひその先を読ませてほしいし。

 

 以上が取材の中でしゃべろうとしたことなんだけど・・。

 実際にカメラが回り始めると、ディレクターさんがなかなかオッケーをくれませなんだ涙。「TVなんだからもっと易しく言ってください(笑)」的なリクエストをいただいて、何度も何度も撮り直していただいて。あんまりNG出すもんだから、そのうち自分でも「何言っているのか分らんようになる」のが分かりました。これはこれで怖いんだけど、もっと怖いのはあんなに取材時間がかかっていたのに、出てきたのは一瞬だったこと。上司からも「きっと短くなるでー」と言われていましたが、びっくりするぐらいほんまやった。きっとつかいにくかったんやろなー、ごめんね、NHK。

 

ともあれ、私自身にとっては良い経験になったかも。また精進していきます。

 ついでに土偶関係の拙稿をまとめておくと以下のとおりになります。②と⑦はAmazonでも簡単に買えるかも。③、④、⑥、⑨~⑪は、公益財団法人滋賀県文化財保護協会のオンラインショップ『近江文化財本舗』 
https://shiga-bunkazai.com/ で安心・安全・簡単に購入できますので、もしご興味がありましたら覗いてみてくださいな。

ではでは。

(瀬口眞司)

 

土偶関係の論文一覧

① 瀬口眞司(2012)「最果ての二組四本腕の土偶米原市筑摩佃土偶の正体」『淡海文化財学論叢』第5輯 淡海文化財学論叢刊行会

② 瀬口眞司(2013)「土偶とは何か?その謎を探る」『縄文人の祈りと願い』ナカニシヤ出版

③ 瀬口眞司(2013)「土偶とは何か図像に残された意図から用途と役割を探る」『紀要』第26号 公益財団法人滋賀県文化財保護協会

④ 瀬口眞司(2014)「土偶の意味と機能」『考古学研究60の論点』考古学研究会

⑤ 瀬口眞司(2015)「初期土偶の根本的性質と展開過程」『古代文化』第67巻第3号 公益財団法人滋古代学協会

⑥ 瀬口眞司(2018)「前期土偶の根本的性質と展開過程」『紀要』第31号 公益財団法人滋賀県文化財保護協会

⑦ 瀬口眞司(2019)「土偶とは何か」『考古学講義』 筑摩書房

⑧ 瀬口眞司(2019)「土偶のヒミツ-隠されたその正体を探る-」『富山市考古資料館紀要』第38号 富山市考古資料館

⑨ 瀬口眞司(2020)「土偶装飾付土器の根本的性質と展開過程」『紀要』第33号 公益財団法人滋賀県文化財保護協会

⑩ 瀬口眞司(2021)「土偶の意味論に関する理論的基盤の整理と試論」『紀要』第34号 公益財団法人滋賀県文化財保護協会

⑪ 瀬口眞司(2022)円筒上層式土器における土偶意匠の展開と実態『紀要』第35号 公益財団法人滋賀県文化財保護協会

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みなさま いつもありがとうございます!

 

さて、このたび私ども【公益財団法人滋賀県文化財保護協会】では、

栗東市に所在します高野(たかの)遺跡で、平安時代の東海道を調査しました。

成果還元の一環として、以下のYouTube動画を作成しましたのでお知らせいたします。

 

YouTube動画】令和3年度高野遺跡発掘調査成果「平安時代の東海道」(340秒)

https://www.youtube.com/watch?v=sFLFTVKrTEk

 

本来ならば、きちんと現地説明会を開催したいところですが、コロナのために開催できない事態。

ということで、YouTube動画発信となっております。

動画を作成したのは、当協会の職員で構成された通称【ドーガ部】のKくん。

軽やかなギターをBGMに、自ら飛ばしたドローンでの撮影動画なども随所に織り交ぜつつ、340とお手軽な長さにまとめた渾身の作となっております。

よくぞ頑張った、Kくん!

 

で、もし、お時間がございましたら、上記のURLをクリックして、ぜひご視聴ください。

そして、もしちょっとナイスな感じでしたら、グッドボタンなんかも押していただけますと、ありがたく存じます笑。

ではでは!

 

瀬口眞司

 

※ちなみに・・ 【高野遺跡(栗東市)地元説明会配布資料(2022.2.25)】はコチラです。

http://shiga-bunkazai.jp/%e9%ab%98%e9%87%8e%e9%81%ba%e8%b7%a1%ef%bc%88%e6%a0%97%e6%9d%b1%e5%b8%82%ef%bc%89%e5%9c%b0%e5%85%83%e8%aa%ac%e6%98%8e%e4%bc%9a%e9%85%8d%e5%b8%83%e8%b3%87%e6%96%99%ef%bc%882022-2-25%ef%bc%89/

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明けましておめでとうございます!4bfa99376f373863148dc8264934ffbf

本年もよろしくお願いいたします。

 

さて、新年早々ですが、イベントのご案内を申し上げます。

──私たちが大切に守ろうとしている文化財。

この文化財を生かした地域活性化。

そして、その活性化による文化財の保存と継承の基盤づくり。

 

これらをテーマにした〈文化財の活用を通した地域資源化セミナー〉を

私ども公益財団法人滋賀県文化財保護協会が下記のとおり開催いたします。

ご案内チラシはコチラから。

実際に奮闘中の社会人の方はもちろん、未来のタカラ、学生さんのご参加も大歓迎。

知恵を寄せ集めて道を切り開いてまいりましょう!

みなさまのお申込みをお待ちしております。

 

公益財団法人滋賀県文化財保護協会 総務課企画室 瀬口眞司


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◆今年度第2回(通算第6回)のテーマは「文化財を通したまちづくり」。

地域の活性化、文化財の地域資源化を進めていくためにはどのようなアプローチが必要か?

今回は民間事業者の目から見た実践の展開と展望をお話しいただきます。

 

◆内容

「文化財の価値とその活かし方-民間事業者の視点から-」

    講師 時岡壮太氏(株式会社デキタ 代表取締役)

       以倉敬之氏(まいまいツアー 事務局代表) 

    ※講演会終了後、90分の意見交換、討論

開催日時:令和4年(2022年)2月4日(金) 13:30から16:30

開催場所:大津市勤労福祉センター 5階 大ホール

    (JR大津駅/膳所駅から徒歩約20分、京阪石坂線石場駅から徒歩約5分)

     ※駐車場がありませんので公共交通機関をご利用ください

定員:40名 要申し込み

参加費:無料 どなたでも参加できます

 

◆申し込み方法

 メールまたはFAXで、⓵住所 ⓶氏名 ⓷所属 ⓸連絡先 ⓹セミナーに参加した理由 ⓺講師に聞いてみたいことを記入して申し込みください。

申し込み締め切り/ 令和4126日(水)

メール somu@shiga-bunkazai.jp

FAX 077-543-1525

 

◆問い合わせ先

 公益財団法人滋賀県文化財保護協会

 TEL077-548-9780(平日 8301700

上記詳細はこちら

http://shiga-bunkazai.jp/%e7%ac%ac%ef%bc%92%e5%9b%9e%e6%96%87%e5%8c%96%e8%b2%a1%e3%81%ae%e6%b4%bb%e7%94%a8%e3%82%92%e9%80%9a%e3%81%97%e3%81%9f%e5%9c%b0%e5%9f%9f%e8%b3%87%e6%ba%90%e5%8c%96%e3%82%bb%e3%83%9f%e3%83%8a%e3%83%bc/

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皆様

【公益財団法人滋賀県文化財保護協会】が、埋蔵文化財技師の新規採用試験 を実施します。

知恵と工夫を一緒に育みながら、刺激と発見に満ちた毎日を積み重ねていきたい方、大募集!

ご応募はもちろんのこと、情報の転送・拡散も併せまして、なにとぞよろしくお願いいたします。

 

●公益財団法人 滋賀県文化財保護協会 の特徴

(1)現状における事業の柱は、国・県からの埋蔵文化財の調査受託です。

(2)県内市町からの調査受託にも積極的に取り組んでいます。

(3)市町の皆さんが推進されている諸事業──例えば「文化財保存活用地域計画」作成支援事業なども受託しています。

(4)県内市町や地元企業のみなさんとの協働による活用関係事業─歴史講座・探訪・体験・展示も積極的に展開しています。

(5)今後の文化財の保存・活用に必要な環境を生み出すため、歴史文化遺産ガイド育成講座・文化財地域資源化セミナー等も主催しています。

(6)長期休暇中の学生アルバイトの積極的な雇用やインターンシップなどを通じ、後進育成にも全力投球しています。

 

★以上の様相が垣間見える当協会のホームページはコチラ ⇒http://shiga-bunkazai.jp/

★学生さん向けパンフレットはコチラ ⇒【そのシゴトとソシキ】

★当協会で働く若き職員の声(YouTube動画)はコチラ ⇒【明日を切り拓く滋賀県文化財保護協会 新人職員紹介動画】7:26

 

●採用に向けたスケジュールや採用職種等は以下のとおりです詳細はコチラ⇒【R4採用試験要綱】

(1)採 用 日

  令和4年(2022) 4月1日(予定)

(2)第1次選考 

  令和3年(2021) 10月2日(土)

(3)第2次選考 

  令和3年(2021) 1030日(土)

(4)受付期間  

  令和3年(2021) 8月23日(月)から9月24日(金)まで

 

〇 採用職種

  埋蔵文化財技師(正規)

〇 採用予定人員

  若干名

〇 勤務予定先

  (公財)滋賀県文化財保護協会事務局、滋賀県立安土城考古博物館、滋賀県埋蔵文化財センター

〇 職務内容

  埋蔵文化財の発掘調査・整理調査、調査報告書の作成および博物館業務、普及業務に従事します。

 

●受験に際しての提出書類の書式はコチラからダウンロードできます。
  様式1 採用試験申込書
  様式2 発掘調査・整理調査実績表
  受験票

 

ご応募、お待ちしております。

公益財団法人滋賀県文化財保護協会 瀬口眞司

※試験に関するお問い合せはコチラまで

  公益財団法人滋賀県文化財保護協会 総務課

  〒5202122 大津市瀬田南大萱町17322

  TEL 077-548-9780(平日:8:3017:00

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 今日は久しぶりにご案内記事を投稿します!今日は新規のお知らせ2つです。

【お知らせ1】
 まずは展覧会開幕のお知らせです。2021
年7月22日から、滋賀県埋蔵文化財センターで「縄文人のアートとキッチン」展が開幕いたしました。
  

 1万数千年前、「ものづくりにあふれた世界」への扉をひらいた縄文人。その知恵と工夫の結晶を「アートとキッチン」という切り口で探る展覧会となっています。自分が担当したんですが、注げる時間と力はすべて注いだつもり。反省点はもちろんたくさんあるけど、全力は出した気がする。

概要のご案内:滋賀県文化財保護協会の公式サイトはコチラ

http://shiga-bunkazai.jp/%e6%bb%8b%e8%b3%80%e7%9c%8c%e5%9f%8b%e8%94%b5%e6%96%87%e5%8c%96%e8%b2%a1%e5%9c%b0%e5%9f%9f%e5%b1%95%e2%85%a2%e3%80%80%e7%b1%b3%e5%8e%9f%e5%b8%82%e7%b7%a8%ef%bc%92%e3%80%8c%e7%b8%84%e6%96%87%e4%ba%ba/


【お知らせ2】 

・・なのに!新型コロナウイルスのバカ野郎。蔓延防止策の適用措置が滋賀でも出ちゃったじゃねーか。暑すぎるお天気もあって、みなさんがお出かけしにくい状況になってるぞ・・。ということで、ご自宅でも見学していただけるように、上記の展覧会そのものを15本の動画に仕立て、YouTubeに上げてみました。

 動画の製作なんて初めてだし、YouTubeなんて見るもので、作るもんだとはちっとも思っていなかった。GoProを若手の職員さんに借りて、動画制作や編集の「にわか勉強」を
YouTubeでして、超特急で作成。早くしないと会期が終わってしまうし。・・結果、経験やセンスの不足を痛感し、少なからず後悔にも苛まれながら、凹んでいるところ。


 だけど、こうも思う。こういう動画作成って、大切かも知れん。特に普及とか社会還元目的の展覧会には。誰でも好きなように動き回れるわけじゃないし、動画で少しでも内容をお伝えできればとも思う。反省を糧に新たな展開と活路を模索してまいります。

ともあれ現状は、以下のようなラインナップを公開中。よろしかったら覗いてみてくださいな。チャンネル登録や、いいねを押して下さったら、動画を使った社会貢献に時間やら予算を使いやすくなるかも。よろしかったら是非ぜひお願いします。ではでは~!

 

【展示担当が解説】縄文人のアートとキッチン展 YouTubeラインナップ

01 イントロダクション編 456 【コチラ】
02
 縄文人をひきたてたアクセサリー前編 329 【コチラ】
03
 縄文人をひきたてたアクセサリー後編 552 【コチラ】
04
 うつわを飾った縄文アーチスト前編 241 【コチラ】
05
 うつわを飾った縄文アーチスト後編 345 【コチラ】
06
 あざやかに彩るウルシの達人前編 140 【コチラ】
07
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 アーチストたちのごちそう丸木舟後編 431 【コチラ】

 

(瀬口眞司)



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やるせない話ばかりが続く2020年の春、飛び切り嬉しいニュースが入ってきました。九州大学埋蔵文化財調査室の福永将大さんが単著を刊行されました。『東と西の縄文社会─縄文後期社会構造の研究─』(雄山閣2020425日刊行)です。

 

何が嬉しいかというと、福永さん、2014年の終わりから2019年の初めまで計5回に渡って近江貝塚研に参加し、例会発表をしてくれていたから。

 

毎回、いろんな方からもらった指摘を持ち帰り、コツコツ検討して翌年また発表する。そんなサイクルを近江貝塚研だけでなく、関東や九州の研究会や学会で繰り返す。たくさん生まれた知的な化合物を結晶化させていく。その努力の賜が今回刷り上がった立派なこの本だと思います。

 

やっぱり継続は力なり。成功とは、諦めなかった者が得る果実。

志ある若者よ!なりたい者になりたければ、福永さんの足跡をたどるのも意味がきっとあるぞ。

 

コロナのおかげで例会は中断していますが、そんなことで立ち止まっている場合ではないことを思い出させてもらいました。ありがとう、福永君。アプローチの違いはありますが、論じたい領域は随分重なり合います。これからもがっぷり組み合って、「縄文社会論」、議論してまいりましょう。

 

最後に、❶御高著に付された「帯」の紹介文、❷Amazonへのリンク、❸近江貝塚研での福永さんの足跡をご紹介して終わりにします。ご参考までに。

 

❶御高著に付された「帯」の紹介文

日本列島における人類史の画期的なイベントである縄文時代から弥生時代への変化の鍵を握る、縄文時代後晩期の社会構造と、東日本と西日本の「縄文文化の東西差」発現メカニズムの実態を、縄文土器の広域分布の変動や集団構成・生業活動の詳細な検討から論考する。

 

Amazonへのリンク

https://www.amazon.co.jp/dp/4639026951/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E6%9D%B1%E3%81%A8%E8%A5%BF%E3%81%AE%E7%B8%84%E6%96%87%E7%A4%BE%E4%BC%9A&qid=1588144552&sr=8-1

 

❸近江貝塚研での福永さんの足跡(例会発表の記録)

253回 20141115

  土器からみた縄文時代社会ネットワークの研究

268回 2016123

  器種構成からみた縄文後期広域土器分布圏の変遷

279回 2017123

  加曽利B式土器からみた列島縄文後期の集団関係

293回 2018324

「縄文文化の東西差」に関する一考察―縄文後期中葉社会を事例として―

303回 2019119

九州縄文後期後半期における社会・文化変動の再評価


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今日は本来なら318回目の近江貝塚研例会。何も触れずにやり過ごそうとも思ったけれど、やっぱり少し、今夜の痕跡を残しておこうと思います。

 

 2009年の5月、新型インフルエンザが世界的に流行しかけ、滋賀県でも大学生が一人感染しました。感染が判明した日は、その年の5月例会(第187回)の確か3日前で、当時の県知事が緊急事態宣言を発する中で県関係の施設でのイベントが一切中止になりました。その影響で、私の職場の当時の上役の一人から近江貝塚研に「中止命令」がでて、第187回例会は幻の例会となりました。

 

 この1回を除くと、近江貝塚研は1993年の11月から毎月開催することができていたことになります。皆さんのお陰で。そして幸いなことに。

 

 例会中断を判断した4/5から、ずっと思っていることは、当たり前にあった日常のあり難さでした。何も気にすることなく、寄り集い、語り合い、飲み交わし、再会を誓いながらまた去って行く。──なんてあり難いことだったのか。

 

きっともう、時代は移ろうてしまったに違いないのだけれど、リスタートを迎えた暁には、今まで以上にその日常を噛みしめながら向き合いたいと思います。そのときはどうかよろしく、またおつきあいください。

(瀬口眞司)

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