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298回例会  特集:〈微細資料を通して過去を見つめる

日時:2018825(土)午後1:30~午後6:00  〈研究報告60分+質疑応答60分〉×2本

場所:滋賀県埋蔵文化財センター 2階研修室

    http://shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

JR瀬田駅発 滋賀医大(大学病院)行きバス 「文化ゾーン前」下車徒歩5分 

(帝産バス12:45発 もしくは 近江バス1305発の乗車がおススメです。)

 

報告1:柳原 麻子さん| 大津市教育委員会 |

    関西地方における縄文時代中後期の植物利用の変化

(要旨)縄文時代後期の関西地方において検討されている、東からの集団の移動の可能性について植物利用の観点から考察を行った。特に今回は当該地域における種子圧痕や植物遺体の検出事例と、集落との関わりに着目する。

 

報告2:渋谷 綾子さん| 国立歴史民俗博物館 |

考古学の分析手法を超える:古文書の起源追跡のための和紙の構成物分析

〈要旨〉私がこれまで行ってきた考古資料に対するデンプン粒の分析では,デンプン粒の由来する植物の特定(同定)にもとづいて,石器や土器の道具としての用途,加工・調理の対象となった植物,遺跡の環境とその変遷が明らかとなってきた。このデンプン粒の分析,特に2010年に私が提案したデンプン粒の形態学的特徴の定量化から植物同定につなげる方法が古文書の紙(料紙)に応用できる可能性が,近年文化財科学の分野で指摘され始め,料紙に加えられたデンプン粒の分析が試みられている。

 国立歴史民俗博物館「総合資料学の創成」プロジェクトでは,東京大学史料編纂所との共同研究として,2017年度から繊維やデンプンなど古文書料紙の原材料の分析を進めており,結果を蓄積してきている。本発表では,現在までの研究結果とともに,料紙研究の現状と課題,古文書の起源の追跡にむけた構成物分析の展望を検討したい。

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・懇親会(会費 社会人3000円前後、学生2000円前後)もあります。親交拡大にご活用下さい(JR大津駅前「養老の滝」の予定)。

・災害やインフルエンザ等の流行などに伴い、急遽中止になることもあります。怪しいときはお手数ですが、必ず 瀬口携帯 090-1441-5104(それからブログ!http://koukogaku.blog.jp/ )などでご確認下さい。