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近江貝塚研究会12月例会(第290回例会)  
特集:〈
先入観との対峙/未検証仮説を見直す2

日時:201712月9日(土)午後1:30~午後6:00  
    〈研究報告60分+質疑応答60分〉×2本

◆場所:滋賀県埋蔵文化財センター 2階研修室

    http://shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

JR瀬田駅発 滋賀医大(大学病院)行きバス 「文化ゾーン前」下車徒歩5分 

(帝産バス12:45発 もしくは 近江バス1305発の乗車がおススメです。)

 

◆報告1:瀬口眞司| 公益財団滋賀県文化財保護協会 |

    土偶とそのマスク

(要旨)縄文時代前半期や西日本の後半期には「顔のない土偶」が多数生み出された。その反面、また中期以降の東日本では「顔のある土偶」が盛行し、後期以降は仮面も顕在化する。これらはどのような背景・土壌のもとに生まれ、製作者・使用者たちはこれをどう位置付けていたのか。観察の理論負荷を意識しつつ、研究史と資料を俯瞰しながら予察し、アプローチの方法を模索する。

 

◆報告2:吉田泰幸さん| 金沢大学 人間社会研究域 附属国際文化資源学研究センター

 Japanese Archaeological Umbrella: 日本考古学の「傘」はどんな形をしているのか

〈要旨〉今回のテーマ、〈先入観との対峙〉は「パラダイム」や「パラダイムシフト」とも関係があると思いますが、私と“Japanese

ArchaeologicalDialogues: 文化資源学セミナー「考古学と現代社会」2013-2016” (吉田・アートル編2017. 金沢大学国際文化資源学研究センター)を共同で編集したアメリカ出身の文化人類学者のジョン・アートルは、次のような話をしたことがあります。

ア:「日本考古学にポスト・プロセス的なものってあるの」

よ:「それが前提としているプロセス的なものがないんだからないんじゃない」

ア:「・・・?」

よ:「・・・??」

そういった「パラダイムシフト」はないように見えますが、日本考古学の型や範のようなものはありそうで、それが今回のテーマが設定された理由だと思います。そこで、Clive Gambleの”The unfurling umbrella ofarchaeological theory”という図を手掛かりに日本考古学の「傘」の見取り図を描いてみて、型や範を見直すケーススタディをいくつか試みたいと思います。

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・懇親会(会費 社会人3000円前後、学生2000円前後)もあります。親交拡大にご活用下さい(JR大津駅前「養老の滝」の予定)。

・災害やインフルエンザ等の流行などに伴い、急遽中止になることもあります。怪しいときはお手数ですが、必ず ブログ!http://koukogaku.blog.jp/ などでご確認下さい。