考古学ブログ: Ours! 近江貝塚研究会

その事務局員が成長を目指して綴るバラエティー

タグ:墓

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いつもありがとうございます!

11/23に開催します 近江貝塚研究会11月例会の正式案内【新規】です。

●特集名は【遺構に残る社会関係を読み解く】

遺構類型に見られる相違・格差をどう読み取り、いかに裏付けながらその社会関係を読み解くか?エッジの効いたツワモノ達が新たな高みを目指して挑みます。皆さんのブレークスルーの糸口にぜひ!

●キーワード:社会関係、遺構、弥生、古墳移行期、墓、階層、根拠

参加費無料・事前申し込み不要です。お気軽にお運びください。

 

◆ご案内の詳細

対象:313回例会 特集〈遺構に残る社会関係を読み解く〉

日時:20191123日(土)午後1:30~午後6:00
    〈研究報告60分+質疑応答60分〉×2本

場所:滋賀県埋蔵文化財センター 2階研修室

    http://shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

JR瀬田駅発 滋賀医大(大学病院)行きバス 「文化ゾーン前」下車徒歩5分 

(帝産バス12:45発 もしくは 近江バス1310発の乗車がおススメです。)

 

報告1:石黒立人さん

    遺構から探る弥生/古墳移行期の広域的関係

〈要旨〉学術・緊急を問わず発掘調査によって出土した遺物は調査報告書に掲載されさえすれば原資料が観察可能なはずです。他方、遺構は最終的に保存されたとしても、その本性から全てを直接に見ることはできないので、私たちは報告書に依拠するしかありません。ところが、報告書には調査機関や時代の制約を受けて十全とは言えないものが多いのも現実で、この点は私も大いに反省しなければなりません。  

今回は、私自身が現実には出会うことが無かった集落遺構(大棟建物、〔4本柱+多主柱〕建物、排水溝、周溝など)を巡って、作成法に違いもある各地の報告書と対峙する中で、「居住デザイン」を鍵に弥生・古墳移行期に垣間見える広域的関係と地域社会の変化を探ります。

 

報告2:藤井 整さん

格差と階層〜社会の複雑化をどう測るか〜

〈要旨〉墓に見られる差異は、単純な格差なのか、それとも制度化された階層差なのか。先行研究では、副葬品や赤色顔料、墳形や墳丘規模など、様々な要素が階層化の指標とされてきたが、指標間の相関関係や、地域規範の存在についての議論は、十分になされてこなかった面がある。

 地域を覆う規範の欠如は、その担い手が家族や世帯といった小規模なものであれば起きうるが、一方で展開されてきた地域政体の議論との乖離は大きく、必ずしも整合した議論となっていない可能性がある。今回は、指標たらしめる根拠の明示や、数値化やモデル化といった作業により、新たな展開を模索したい。

 

◆4つのお願い                                                                                                 

1. PDFのご掲示や、ご興味のありそうな方への転送・拡散にお力添えいただけますと幸いです

2.懇親会(JR大津駅前「養老の滝」/会費 社会人3000円前後、学生さん優待価格2000円前後)もあります。

  親交拡大にご活用下さい。

3.災害やインフルエンザ等の流行などに伴い、急遽中止になることもあります。

  怪しいときはお手数ですが、必ずブログhttp://koukogaku.blog.jp/でご確認下さい。

4.12月以降のステキなラインナップは下記の通り。カレンダー・手帳にぜひお書き留めください(敬称略)。

12月例会:1214日(土)314th 

【資料の向うにあるものを捉える】瀬口眞司辻川哲朗

1月例会:118日(土)315th 

【(仮)弥生の玉と金属生産】米田克彦北島大輔

2月例会:2月22日(土)316th 

【調整中】柳原麻子・渋谷綾子

 

瀬口眞司


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◆ご案内のポイント

近江貝塚研の11月例会(11/23)の先行案内速報版です。

特集は【遺構に残る社会関係を読み解くです

遺構類型に見られる相違・格差をどう読み取り、いかに裏付けながらその社会関係を読み解くか?

エッジの効いたツワモノ達が新たな高みを目指して挑みます。

皆様のご専門におけるブレークスルーの糸口、知的な化学変化の契機がそこにあるはず。

全力でご期待にお応えしますので、是非お運びください。

 

◆ご案内の詳細

対象:201911月例会(第313回) 

特集:遺構に残る社会関係を読み解く

日時:20191123日(土)13:30  

会場:滋賀県埋蔵文化財センター・2階研修室  

http://www.shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

JR瀬田駅発滋賀医大行きの「帝産バス12:45」か「近江バス13:10」に乗車、「文化ゾーン前」下車がおススメです。

 

報告:

1石黒立人さん

〈タイトル〉遺構から探る弥生時代の広域的関係

〈あらまし〉現存する遺物とは異なり、調査報告書からしか読み取ることができない遺構に焦点を合わせて、広域的関係の様相と意味を読み解きます。

 

2藤井 整さん

〈タイトル〉格差と階層〜社会の複雑化をどう測るか〜

〈あらまし〉墓に見られる差異は、単純な格差なのか、それとも制度化された階層差なのか。そして、その指標となりうる要素は何か。数値による「見える化」を試みます。

 

ではでは!!  瀬口眞司


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年末開催の近江貝塚研12月例会のご案内〈速報版〉!

 弥生時代の集団論を改めて見直す機会として挑戦します。発表者は下記の通り。毎回おススメですが、今回のセットも聞き逃すと後悔してしまうパターン。詳細は後日ご連絡しますが、日程・内容などの概要は以下の通り。是非カレンダー・手帳にご記入ください!

 

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12月例会(第278回)  
 特集:墓群形成と武力衝突から弥生社会論を見直す! 


1217日(土)13:30~ 
 滋賀県埋文センター・2階研修室 

 

◆報告1, 藤井 整さん| 京都府教委 |

〈タイトル〉墓群形成からみた弥生時代の親族組織とその階層化

〈あらまし〉近畿地方における弥生社会の複雑化に関する議論は、巨大な前方後円墳の出現という「事実」から必然的に導かれてはいないか。加美Y1号墓に代表される大型墓の被葬者が、上位階層の析出を意味するものではないと評価した視点から、古墳の成立に向けた社会の複雑化の実態がどのようなものであったか検証する。

 

◆報告2,荒田 敬介さん | 神戸市教委 | 

〈タイトル〉弥生時代の武力衝突と集団関係(仮題)

〈あらまし〉弥生時代にはじまったといわれる武力衝突。近年の研究成果によれば、個人間の争いから集団間の戦いまで、武力衝突にも様々なレベルが存在することが明らかとなり、高地性集落の性格や平地性集落間の構造分析も各地で進展しており、集落の研究成果から武力衝突の実態も論じられるようになってきた。 本発表では、武力衝突に関連する考古資料の分析と、河川流域や盆地などの地形モデルごとに集落間構造と変遷過程を分析することによって、武力衝突が集団関係にもたらした変化を明らかにし、武力衝突が生じた原因を検証する。

 

ではでは!!  瀬口眞司


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