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近江貝塚研究会事務局からのご案内です。新年1月例会の速報版です。特集は〈共伴の痕跡から探る社会〉、開催日は1/27です。カレンダー・手帳に是非お書込みください。皆様のご来会を心からお待ちしております!(瀬口眞司)

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1月例会(第291回)  特集:共伴の痕跡から探る社会  


●日時 127日(土)13:30  

会場 滋賀県埋蔵文化財センター

http://shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/


報告

1, 妹尾裕介さん| 滋賀県立琵琶湖博物館 |
〈タイトル〉船元式と新保式の出会い
〈要旨〉縄文時代中期前半は、半截竹管状工具による施文が盛行する時期である。文様構成に違いがあり、形態的な特徴と組み合わせると多様な縄文土器型式が認識できるが、施文具の形状が似ていることは重要な点である。本発表では、近年の報告例をもとに近畿の船元式について地域的特徴と時期的変遷を整理し、そのうえで北陸の新保式を対象に、船元式との共伴現象を押さえ、船元式を主体とする地域に新保式が与えた影響を考えたい。

2, 荘司一歩さん| 総合研究大学院大学 |
〈タイトル〉”ゴミ捨て場”のモニュメンタリティ:古代アンデスにおける漁撈定住集落の成り立ちを考える

〈あらまし〉アンデスの北海岸において、古期(紀元前5000年~3000年)に形成されたといわれている漁労定住集落を対象に、そこで行われていたマウンド・ビルディングについて考察します。本発表では、発表者が実施した発掘調査の成果に基づいて、廃棄・埋葬・建設活動が積み重なるマウンド状遺構の形成過程を明らかにします。それを通じて、共同的で反復的な実践活動の集積がマウンドのモニュメンタリティを創出し、集落を支えるコミュニティの紐帯となった可能性を探ります。