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近江貝塚研究会9月例会(第287回)のご案内!  

 

●特集:〈動物遺存体の観察に学ぶ/過去と未来・2つの射程〉

●日時:2017年9月23日(土)午後1:30~午後6:00  

〈研究報告60分+質疑応答60分〉×2本


●場所:滋賀県埋蔵文化財センター 2階研修室

    http://shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

JR瀬田駅発 滋賀医大(大学病院)行きバス
   「文化ゾーン前」下車徒歩5分 

※帝産バス12:45発 もしくは 
     近江バス1305発の乗車がおススメです。)

 

●報告1:納屋内 高史さん| 富山市教育委員会 |

    貝塚から見た北陸地域の縄文時代前半期における生業変遷

(要旨)北陸地域における縄文時代の貝塚は前期後半から中期にかけて形成の盛期を迎え、後期以降、急速に形成が見られなくなることが知られている。このような貝塚形成の動態には当時の北陸地域に形成されていた潟湖の消長のほか、生業の変化も影響を与えていると考えられる。本発表では、近年、発掘調査の行われた富山市小竹貝塚の出土動物遺存体の分析結果を基に周辺環境の変遷の復原を行いながら、貝塚形成期から終了期までの生業活動の変遷を検討する。そして、これまでの研究成果と併せて北陸地域、特に富山湾沿岸における縄文時代前半期の生業活動の変遷、特徴について考えたい。

 

●報告2:松崎 哲也さん| 京都大学大学院| 

被災資料の救援活動から見えてきたことー遺跡出土動物遺存体と現生標本を中心にー

(要旨)2011年に発生した東日本大震災では津波によって膨大な量の文化財等が被災し、全国の文化財関係者の協力のもとに被災した文化財等の救援活動がおこなわれてきた。近年では文化財等の防災・減災に対する関心が高まっており、発表者はおもに被災した貝塚出土資料の整理作業に関わるとともに、地方自治体等が所有する現生動物標本に関する情報収集を進めてきた。本発表ではその中から見えてきた課題について、とくに遺跡出土動物遺存体および現生動物標本を中心として文化財防災という観点から検討をおこなう。

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・懇親会(会費 社会人3000円前後、学生2000円前後)もあります。親交拡大にご活用下さい(JR大津駅前「養老の滝」の予定)。

・災害やインフルエンザ等の流行などに伴い、急遽中止になることもあります。

 怪しいときはお手数ですが、必ず 当ブログ http://koukogaku.blog.jp/ でご確認下さい。