考古学ブログ: Ours! 近江貝塚研究会

その事務局員が成長を目指して綴るバラエティー

タグ:柳原麻子


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いつもありがとうございます! 近江貝塚研究会事務局からのご案内です。

 

◆ご案内のポイント

近江貝塚研の2020月例会(/22)の先行案内速報版です。

特集名は【植物利用における選択と展開】です。

時代を動かしてきたものそれは環境変化とそこに住まう者たちの選択の蓄積。

縄文時代の堅果類と歴史時代の料紙を素材として、人々の選択と展開について議論します。

知的な化学変化の契機がきっと見つかるはず。ご専門とする時代・資料に対する新たな切り口を探しに是非お運びください。

 

◆ご案内の詳細

対象:2020月例会(第316回) 

特集:植物利用における選択と展開

日時:202022日(土)13:30  

会場:滋賀県埋蔵文化財センター・2階研修室  

http://www.shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

JR瀬田駅発滋賀医大行きの「帝産バス12:45」か「近江バス13:10」に乗車、「文化ゾーン前」下車がおススメです。

 

報告:

1柳原 麻子さん|大津市教育委員会

〈タイトル〉関西地方縄文遺跡の貯蔵穴と堅果類利用(仮)

〈あらまし〉堅果類が出土した遺構や堆積状況を分析し出土する堅果類がどのように利用されたのかを検討する。特に貯蔵穴については、出土堅果類や立地条件から、その機能や使用目的を考察する。

 

2渋谷 綾子さん|東京大学総合研究博物館

〈タイトル〉古文書料紙の科学研究:植物素材の選択と変遷を中心に

〈あらまし〉現在行っている共同研究プロジェクトでは,料紙研究情報の国際標準化を通じて,歴史学の情報をより豊かにするとともに,国際的な歴史資料研究の基盤となるしくみを作り上げることを目指している。今回は,20182019年度に実施した原本史料調査にもとづき,料紙の構成物分析の結果を報告し,そこから見えてきた植物素材の選択と変遷について検討を行う。

 

ではでは!!  瀬口眞司

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298回例会  特集:〈微細資料を通して過去を見つめる

日時:2018825(土)午後1:30~午後6:00  〈研究報告60分+質疑応答60分〉×2本

場所:滋賀県埋蔵文化財センター 2階研修室

    http://shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

JR瀬田駅発 滋賀医大(大学病院)行きバス 「文化ゾーン前」下車徒歩5分 

(帝産バス12:45発 もしくは 近江バス1305発の乗車がおススメです。)

 

報告1:柳原 麻子さん| 大津市教育委員会 |

    関西地方における縄文時代中後期の植物利用の変化

(要旨)縄文時代後期の関西地方において検討されている、東からの集団の移動の可能性について植物利用の観点から考察を行った。特に今回は当該地域における種子圧痕や植物遺体の検出事例と、集落との関わりに着目する。

 

報告2:渋谷 綾子さん| 国立歴史民俗博物館 |

考古学の分析手法を超える:古文書の起源追跡のための和紙の構成物分析

〈要旨〉私がこれまで行ってきた考古資料に対するデンプン粒の分析では,デンプン粒の由来する植物の特定(同定)にもとづいて,石器や土器の道具としての用途,加工・調理の対象となった植物,遺跡の環境とその変遷が明らかとなってきた。このデンプン粒の分析,特に2010年に私が提案したデンプン粒の形態学的特徴の定量化から植物同定につなげる方法が古文書の紙(料紙)に応用できる可能性が,近年文化財科学の分野で指摘され始め,料紙に加えられたデンプン粒の分析が試みられている。

 国立歴史民俗博物館「総合資料学の創成」プロジェクトでは,東京大学史料編纂所との共同研究として,2017年度から繊維やデンプンなど古文書料紙の原材料の分析を進めており,結果を蓄積してきている。本発表では,現在までの研究結果とともに,料紙研究の現状と課題,古文書の起源の追跡にむけた構成物分析の展望を検討したい。

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・懇親会(会費 社会人3000円前後、学生2000円前後)もあります。親交拡大にご活用下さい(JR大津駅前「養老の滝」の予定)。

・災害やインフルエンザ等の流行などに伴い、急遽中止になることもあります。怪しいときはお手数ですが、必ず 瀬口携帯 090-1441-5104(それからブログ!http://koukogaku.blog.jp/ )などでご確認下さい。


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Ours-News-Preview! 近江貝塚研究会事務局からのご案内です。

8月例会の速報版です。種子圧痕や古文書料紙といった資料のミクロの観察を通して過去を明らかにする手法を共に学びます。より詳しいことは後日にまたご連絡。まずは、いますぐカレンダー・手帳に予定をご記入ください!

 

近江貝塚研8月例会(第298回)

特集:微細資料を通して過去を見つめる

 

日時825日(土)13:30  

会場:滋賀県埋蔵文化財センター・2階研修室 

http://www.shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

 

報告1:柳原 麻子さん大津市教育委員会

〈タイトル〉関西地方における縄文時代中後期の植物利用の変化

〈あらまし〉縄文時代後期の関西地方において検討されている、東からの集団の移動の可能性について植物利用の観点から考察を行った。特に今回は当該地域における種子圧痕や植物遺体の検出事例と、集落との関わりに着目する。

 

報告2:渋谷 綾子さん|国立歴史民俗博物館

〈タイトル〉前近代の和紙の構成物分析にもとづく古文書の起源追跡:研究の展開と可能性

〈あらまし〉現在私は,考古学や植物学的な手法によって古文書料紙の構成物を分析し,古文書の起源の精細な追跡を行う研究を進めている。本発表では,現在までの研究結果とともに,料紙研究の現状と課題,古文書の起源の追跡にむけた構成物分析の展望を検討したい。

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お世話様です!近江貝塚研7月例会では、縄文植物利用・残存デンプン粒分析の立場から〈視点の広角化〉を進めたご検討をいただきます。引き出しを増やしたい方、視野を広げたい方、ヒントを見つけに是非お運びください!(瀬口眞司)


近江江貝塚研
究会 7月例会(第285回)  

特集:〈過去を見直すための視点の広角化〉

 

●日時:2017年7月29日(土)午後1:30~午後6:00  

〈研究報告60分+質疑応答60分〉×2本

●場所:滋賀県埋蔵文化財センター 2階研修室

   http://shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

   JR瀬田駅発 滋賀医大(大学病院)行きバス 「文化ゾーン前」下車徒歩5分 

(帝産バス12:45発 もしくは 近江バス1305発の乗車がおススメです。)

 

●報告1:

柳原 麻子さん| 大津市教育委員会 |

縄文時代中期から晩期の中部地方における植物利用(2)

(要旨)縄文時代中期から晩期の中部地方における植物利用の変化を石器組成研究、植物遺体、種子レプリカ法の3つの視点から分析する。前回は縄文時代中期後半の長野県や、縄文時代中期から晩期前半の岐阜県の、台地や河岸段丘に立地する遺跡において、打製石斧が主体的に出土する傾向にあることから、それぞれが雑穀を利用していた可能性を指摘した。今回はさらに実際に遺跡から出土した植物遺体や、岐阜県で実施したレプリカ調査の成果を基に、実際にどのような植物が利用されていたのかを検討する。

 

●報告2:

渋谷 綾子さん | 国立歴史民俗博物館 | 

混雑物分析を用いた文書料紙の調査研究:形態的史料情報の共有化への試み

(要旨)報告者は現在,国立歴史民俗博物館の「総合資料学の創成」事業において文書の紙質調査に取り組んでいる。文書料紙の調査研究はこれまで歴史学や関連諸分野が蓄積してきており,また史料をモノとして研究する形態的史料研究では,厚み,重さ,賽の目など料紙に関するデータと,光学顕微鏡などを用いた紙の繊維の特定や状態の把握が主に進められてきた。一方,製紙工程で填料(添加物)として用いられる米粉に含まれるデンプン粒のように,料紙の混雑物に焦点を当てた研究はほとんど進展していない。これまで報告者が進めてきた残存デンプン粒分析の手法が,文書の紙の研究に対して,どのような視点を与え,どのような新しい成果を生み出すことができるのか。本研究は端緒についたところだが,今回の発表では,文書料紙の調査研究の方法と現在までの成果,今後の方向性などについて検討を行う。



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Ours-News-Preview! 近江貝塚研究会事務局からのご案内です。

 

◆とうとう2016年度も終わりました。何だかバタバタでふわふわした1年を反省・・。今年度はしまって行こうかなっと!というわけで、今回は7月例会の速報版。

過去を見直すための方策の一つに〈視点の広角化〉があげられます。広角的に得た情報を総合化し、新たな像を見出す試みの実践例をご発表いただきましょう!特に植物利用に興味のある方も要チェック。7月も目が離せませんよー。

詳細は後日ご連絡しますが、日程・内容などの概要は以下の通り。是非カレンダー・手帳にご記入ください!

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7月例会(第285回)  

特集:過去を見直すための視点の広角化/その実践例を学ぶ 

 

日時 7月29日(土)13:30~  

会場 滋賀県埋蔵文化財センター・2階研修室 

http://www.shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

 

◆報告1, 柳原 麻子さん| 大津市教育委員会 |

〈タイトル〉縄文時代後晩期の中部地方における植物利用(2)

〈あらまし〉中部地方の縄文時代中期から晩期の植物利用方法の変化について、石器組成・遺跡立地・植物遺体・種子圧痕から考察を行う。特に今回は植物遺体・種子圧痕の検出状況に焦点を当てて検討を進める。

 

◆報告2, 渋谷 綾子さん | 国立歴史民俗博物館

〈タイトル〉残存デンプン粒分析を用いた日本史史料の研究

〈あらまし〉報告者はこれまで考古科学の分野で残存デンプン粒分析を実施してきた。現在,この分析方法を日本史史料への応用を開始しており,本報告ではどのような調査が可能なのか,方法や研究の方向性について検討したい。

 

(瀬口眞司)


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◆第273回例会 
 特集:資料の総合的分析から我々は何を見出せるのか?

日時:730日(土)

午後1:30~午後6:00  

〈研究報告60分+質疑応答60分〉×2本

場所:滋賀県埋蔵文化財センター 2階研修室

    http://shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

報告1:柳原麻子さん | 大津市教育委員会 | 

縄文時代中期から晩期の中部地方における植物利用の変化

(要旨)中部高地では「縄文農耕」として知られるように、縄文時代中期に大規模な遺跡数が増加し、同時にこれらの遺跡から高い比率で打製石斧が出土する現象が認められている。しかし後期以降には遺跡数が減少し、同時に遺跡立地や石器組成の変化もみとめられることから、中部高地や周辺地域では縄文時代中期以降に生業に大きな変化があったことが想定されている。しかし、従来の石器組成研究では営まれていた生業の実態や、変化の背景を理解するには限界がある。本発表では、中部地方の縄文時代中期から晩期を対象に、石器組成・出土植物遺体・種子圧痕による学際的な分析から縄文時代中期から晩期の植物利用の変化を明らかにする。

 

報告2:渋谷綾子さん | 国立歴史民俗博物館 | 

残存デンプン粒分析から総合資料学へ

(要旨)歴博では現在,「総合資料学」の研究プロジェクトを進めている。総合資料学とは,既存の学問の枠組みを超えたところに生まれる新たな資料学である。プロジェクトは,多様な「モノ」資料を時代・地域・分野等によって分類し,分野を超えた視点から統合的に分析することで,高度な共同利用・共同研究へと結びつけるものである。あわせて,大学など研究機関において日本歴史文化に関する研究資源を活用できる基盤の構築を目指している。プロジェクトの実務者の1人として,これまでの研究成果をふまえつつ,(1)残存デンプン粒分析のような自然科学の研究成果を総合資料学へどのように取り込んでいくのか,(2)データ生成から解釈,この過程の中で生まれる誤解や認識はどのようなものか,(3)これらをどのように「エビデンス(証拠)」として研究データベースとして取り込むのか,今後の研究展開を見すえて考えたい。

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・懇親会(会費3000円前後)もあります。親交拡大にご活用下さい(JR大津駅前「養老の滝」の予定)。

・災害やインフルエンザ等の流行などに伴い、急遽中止になることもあります。怪しいときはお手数ですが、必ず 瀬口携帯 090-1441-5104(それからブログ!)などでご確認下さい。

 

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◆7月例会(7/30・土)のご案内。先行ご案内〈速報版〉です。詳細は後日ご連絡します。日程・内容などの概要は以下の通り。とりあえずは、是非カレンダーにご記入ください!

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◆7月例会(第273回)  

特集:資料の総合的分析から我々は何を見出せるのか? 

730日(土)13:30~ 滋賀県埋文センター・2階研修室
 

◆報告1

柳原麻子さん | 大津市教育委員会 | 

縄文時代後晩期の中部地方における植物利用について(仮)

縄文時代人の暮らし方が大きく変化したとされる縄文時代後期以降に、植物食がどのように変化してきたかを石器組成、植物遺体、種子圧痕の3つの視点から考察します。


◆報告2

渋谷綾子さん | 国立歴史民俗博物館 |

残存デンプン粒分析と総合資料学

現在,歴博では「総合資料学」の研究プロジェクトを進めている。総合資料学とは,多様な「モノ」資料を時代・地域・分野等によって分類し,分野を超えた視点から統合的に分析することで,高度な共同利用・共同研究へと結びつける新たな学問である。プロジェクト実務者の1人として,残存デンプン粒分析のような自然科学の研究成果を総合資料学へどのように取り込んでいくのか,これまでの研究成果をもとに今後の研究展開について考えたい。

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