近江貝塚研の10月例会(10/26)の先行案内速報版です。
今回の特集は【玉を通して過去を覗く】です。
現象に即して玉の製作技法をゼロベースから見直した時、何が見出せるのか?
あるいは玉の組成とその変化から、どんな背景が見通せるのか?
気鋭のお二人の研究に学びます。
皆さんのブレークスルーの糸口にぜひ!
ご期待に全力でお答えします。
◆ご案内の詳細
対象:2019年10月例会(第312回)
特集:玉を通して過去を覗く
日時:2019年10月26日(土)13:30~
会場:滋賀県埋蔵文化財センター・2階研修室
http://www.shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/
★JR瀬田駅発滋賀医大行きの「帝産バス12:45」か「近江バス13:10」に乗車、「文化ゾーン前」下車がおススメです。
報告:
1:大上立朗さん|秋田県埋蔵文化財センター
〈タイトル〉北陸における管玉製作技術の地域性とその背景
〈あらまし〉弥生中期の北陸は管玉製作が盛んな地域であり、その製作技法として北陸東部に「新穂技法」、北陸西部に「大中の湖南技法」が分布すると考えられていた。しかし近年、北陸の管玉製作遺跡の調査事例が増加し、一遺跡内で両技法が共存するケースや、これらの技法の定義に当てはまらない資料も確認されている。そこで本研究ではこれまでの技法の定義を用いずに、主に施溝分割工程と側面剥離工程の資料の分析から北陸の管玉製作技術のあり方を考えていく。
2:谷澤亜里さん|九州大学総合研究博物館
〈タイトル〉弥生時代後期の玉類の特質:韓半島との比較から(仮)
〈あらまし〉弥生時代を通じ、日本列島へは多量の玉類が舶載されている。特に弥生時代後期以降には、舶載ガラス玉類が列島の広域に普及し、玉類の組成にも大きな影響を及ぼしている。このような変化の背景に何があるのか。同時期の韓半島における玉類副葬の内容との比較から検討したい。
ではでは!! 瀬口眞司