考古学ブログ: Ours! 近江貝塚研究会

その事務局員が成長を目指して綴るバラエティー

タグ:製作技術

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いつもありがとうございます!

4/27に開催します 近江貝塚研究会4月例会の正式案内【新規】です。参加費無料・事前申し込み不要です。お気軽にお運びください。PDFのご掲示や、メールの転送・拡散にお力添えいただけますと幸いです。

●特集名は【用具の痕跡から探る実相】縄文原体、腕輪形碧玉製品の詳細な観察から、系譜や地域間関係を追う研究をご発表いただきます。みなさまの専門分野にも生かせる観点・方法、ブレークスルーの糸口をぜひ見つけてください。

キーワード:痕跡、内的発展/外的発展、実験考古学、製作技術、地域間関係

 

◆ご案内の詳細

対象:306回例会 特集〈用具の痕跡から探る実相〉

日時:2019427日(土)午後1:30~午後6:00
   〈研究報告60分+質疑応答60分〉×2本

場所:滋賀県埋蔵文化財センター 2階研修室

    http://shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

JR瀬田駅発 滋賀医大(大学病院)行きバス 「文化ゾーン前」下車徒歩5分 

(帝産バス12:45発 もしくは 近江バス1310発の乗車がおススメです。)

 

報告1:高野 紗奈江さん|京都大学・院

    縄文原体からわかること-近畿・中国地方の事例研究-

〈要旨〉演者の研究目的は、縄文原体から集団間交流の実態を明らかにすることである。縄文時代の集団間交流の研究は、生業・生活形態・精神世界に関わる遺物と遺構から取り組まれてきたが、縄文原体に着目して集団間の交流を明らかにしようとする研究は、これまでほとんど存在しなかった。縄文原体は土器づくりから独立した製作技術を持つため、微視的に観察し分析を行えば、土器型式とは異なる地域間の関係・遺跡間の関係を描き出せる可能性がある。そこで本報告では、縄文時代後期の近畿・中国地方を対象として実施した研究成果を発表する。

 

報告2:河村 好光さん|石川考古学研究会

弥生時代に横軸ロクロは存在したか

〈要旨〉鍬形石や石釧の内孔はじめ、腕輪形碧玉製品の穿孔に横軸ロクロを利用したことは、未成品の観察、実験考古学の結果から推察できる。その技術は、古墳時代開始期に伝来したものか、弥生時代の木工技術を応用したものか。内外出土資料、穿孔実験を紹介しつつ、長期にわたり議論してきた弥生時代の木工ロクロの存否について、見通しを明らかにする。

 

 

◆4つのお願い                                                                                                 

1. PDFのご掲示や、ご興味のありそうな方への転送・拡散にお力添えいただけますと幸いです

2.懇親会(JR大津駅前「養老の滝」/会費 社会人3000円前後、学生さん優待価格2000円前後)もあります。

  親交拡大にご活用下さい。

3.災害やインフルエンザ等の流行などに伴い、急遽中止になることもあります。

  怪しいときはお手数ですが、必ず当ブログhttp://koukogaku.blog.jp/でご確認下さい。

4.4月以降のステキなラインナップは下記の通り。カレンダー・手帳にぜひお書き留めください(敬称略)。

5月例会:5月25日(土) 307th 

弥生の動態】中居和志(弥生後期土器)・鶴来航介(木製品)・

6月例会:629日(土) 308th 

型式の正体Ⅱ】川上晃生(琉球弥生系土器)・河本純一(縄文土器胎土)


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近江貝塚研究会 第297回例会  
特集:〈
玉に託され、玉が果たした役割


日時:201
8728(土)
   
午後1:30~午後6:00  
   〈研究報告60分+質疑応答60分〉×2本


場所:滋賀県埋蔵文化財センター 2階研修室

    http://shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/

JR瀬田駅発 滋賀医大(大学病院)行きバス 「文化ゾーン前」下車徒歩5分 

(帝産バス12:45発 もしくは 近江バス1305発の乗車がおススメです。)

 

報告1:米田 克彦さん| 岡山県古代吉備文化財センター |

    玉から何が分かるのか ‐弥生・古墳時代を中心に-

(要旨)玉は縄文時代から古墳時代に盛行した装身具や祭祀具の一つであり、これまで多岐にわたって調査研究が進められてきた。本発表では、玉・玉作研究の現状を整理し、玉から何が分かるのかを検討する。具体的には、考古資料としての玉の属性と役割、弥生時代から古墳時代を中心に玉の特徴、玉作遺跡の変遷、生産内容、製作技術の変遷と地域性を整理するとともに、玉文化の終焉にも触れ、玉の歴史的意義について考える。

 

報告2:谷澤 亜里さん| 九州大学総合研究博物館 |

古墳時代前期における玉類の「伝世」

〈要旨〉近年の研究の進展により、弥生・古墳時代の玉類は、消費地出土の製品の観察から、製作地、製作時期を一定程度絞り込めるようになっている。空間分布の検討から流通関係の解明も進んでいるが、その背後にある玉類の入手・保有形態の具体像については未だ議論の余地がある。また、先行研究において玉類はしばしば「伝世」が想定され、特に前期古墳出土の翡翠製勾玉の来歴の理解は、古墳時代開始過程のイメージにも関わる。以上をふまえ、本発表では「伝世」現象に着目して古墳時代前期における玉類の入手・保有の実態を考える。まず、前期古墳出土の玉類のうちどのようなものが「伝世品」と考えられるか検討する。そのうえで、「伝世品」がどのような玉類と組み合うか、どのような古墳に副葬されているかを、いくつかの事例を取り上げて分析し、具体的な入手・保有のありかたを考察する。

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・懇親会(会費 社会人3000円前後、学生2000円前後)もあります。親交拡大にご活用下さい(JR大津駅前「養老の滝」の予定)。

・災害やインフルエンザ等の流行などに伴い、急遽中止になることもあります。怪しいときはお手数ですが、必ず 本ブログhttp://koukogaku.blog.jp/ などでご確認下さい。

 


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