ご案内
近江貝塚研究会第307回例会
特集〈弥生の動態/変化の実相とその方法を見直す〉
日時:2019年5月25日(土)
午後1:30~午後6:00
〈研究報告60分+質疑応答60分〉×2本
場所:滋賀県埋蔵文化財センター 2階研修室
http://shiga-bunkazai.jp/%e5%88%a9%e7%94%a8%e6%a1%88%e5%86%85/
JR瀬田駅発 滋賀医大(大学病院)行きバス 「文化ゾーン前」下車徒歩5分
(帝産バス12:45発 もしくは 近江バス13:10発の乗車がおススメです。)
報告1:中居 和志さん|京都府教育委員会
近江地域からみる弥生時代後期の始まり
〈要旨〉弥生時代中期から後期への移行は、集落の解体や環境変化などと結び付けられて大きな社会変動と考えられてきた。さらには、この社会変動が古墳時代の成立へと継続していくとも評価される重要な時期でもある。発表者は、共同研究「近畿地方南部における弥生時代後期への移行過程」の中で、近江地域の担当として土器の変化について検討を進めてきた。本発表では、現在進めている共同研究の成果も援用しつつ、弥生時代後期の始まりにおける近江地域の様相とその意義について考えていきたい。
報告2:鶴来 航介さん|京都大学大学院
弥生時代木工具の展開
〈要旨〉弥生時代には大陸系磨製石器や鉄器が相次いで導入され、木工技術が急速な発達をみせる。これまで石器や鉄器はそれ自体の受容や製作技術が大きな問題となり、「木工具」としての位置づけは今後の重要な課題である。木器未成品を中心に構築されてきた木工技術論に木工具を組み込むために、本発表では加工原理や斧柄の分析から各種木工具の機能を検討する。そのうえで斧身形態や木工具組成の変化をふまえて、弥生時代の木工技術の変容について見通しを述べたい。